注目キーワード
  1. 間取り
  2. 動線
  3. 太陽光発電
Ponta&Pomkoです パブリック/プライベートゾーンを区分けし、家事動線を意識した家を建てました。設計通り快適に生活できています(^^)

【Web内覧】吹抜け・リビング階段

今回紹介するのは吹抜け・リビング階段です!図面だとコチラ↓↓

吹抜けの採用は賛否両論あると思います。
我が家ではどうだったか見ていきましょう。

吹抜け関連記事はコチラ

概観

そんなに大きくはないです。
約3帖ほど。
それだけに、うまく写真を撮るのが難しい。。。

後でご紹介しますが、吹抜けには大きな窓が2つ付いていて、晴れている時は1階も2階もめっちゃ明るいです(^^)
検討時に作った資料ですが、これで何となく窓のイメージが伝わればと思います汗

2階から撮影した写真で見えているのはリビングです。
いわゆるリビング階段を採用しています。

吹抜け・リビング階段を採用した理由

これは妻の強い希望でした。

当初の設計:憧れのクロスフロア

妻Pomkoは当初、

中二階(クロスフロア)がほしい!そこにPontaと子供の勉強スペースをつくる(^^)

と意気込んでいたのでした。
というわけで、クロスフロアを盛り込んだ当初の間取りが下図です。

図右下のスタディルームとなっているのが、クロスフロアの勉強スペースです。
それに伴い、1階のリビング(洋室8.0帖)がダウンフロアとなっています。
つまり、LDK15.0帖より一段低くなっているのです。

当初、妻Pomkoの希望もあり、へーベルハウスにこのクロスフロア案を強く勧められました。

ただ、私Pontaは難色を示したわけです。
上図クロスフロアのメリット・デメリットを整理すると、

メリットデメリット
開放感があり広く見える吹抜けにより冷暖房効率低下
1階ダウンフロアの専用スペース感がGOOD吹抜けにより音が筒抜け
リビング階段により、家族が顔を合わせる機会が増える吹抜けによりにおいが筒抜け
採光性GOOD吹抜けにより掃除が面倒
勉強スペース、日差しがきつそう
階段以外に段差があり危険
階段以外に段差があり家具配置が制限される
高コスト(通常の2階建てより約+100万円)
2階の広さ減少

特に、コストが気になりました。
上記メリットを得るのに100万円のコストアップはOKできませんでした。

段差の多い家で、最初はおしゃれでウキウキかもしれません。
しかし、PontaとPomkoの場合、住んでからしばらくすると段差が邪魔に感じそうと予想しました。

というわけで、クロスフロアは廃案!

ただ、妻Pomkoの希望を可能な限り叶えるべく、吹抜け・リビング階段は採用することにしました(^^)

吹抜け・リビング階段のメリット・デメリット

段差はなくなるとしても、吹抜け・リビング階段は採用するため、改めてメリット・デメリットを整理します。

メリットデメリット
開放感があり広く見える冷暖房効率低下
家族が顔を合わせる機会が増える音が筒抜け
採光性GOODにおいが筒抜け
掃除が面倒
2階の広さ減少

メリットその1:開放感があり広く見える

私の体感では、あながち間違ってはいません。

ダイニングから吹抜けの方を見てみると、吹抜けのところは天井が見えず、窓の一部が見えています。

これだけで開放感は感じられます(^^)

メリットその2:家族が顔を合わせる機会が増える

これこそ賛否両論あると思いますが、我が家ではメリットに分類。
帰ってきたらまずLDK、2階に上がるのにリビング階段を通る、というのは好きです(^^)

まあ、子供が大きくなったらどう言うかわからんけど。。

メリットその3:採光性GOOD

吹抜けについている大きな窓により、採光性は抜群です!

特に朝方は窓側(東側)から日光が差し込むため、照明を点ける必要がないくらい明るいです(^^)

窓仕様

  • 型式:AKBNFX12214FKQFK1
  • 窓種別:FIX窓(開閉不可)⇒開閉の必要なし
  • サッシ寸法:幅1200 mm×高さ2140 mm⇒採光性確保のため
  • ガラス構成:遮熱低放射複層ガラス⇒日差し暑さ低減のため
  • 透明/霞:霞ガラス⇒視線遮断のため
  • その他:網入り(防火仕様)⇒火災時、延焼経路になりうるため
  • 設置数量:2
  • コスト:258,000円(=129,000円×2、税抜)

デメリットその1:冷暖房効率低下

確実にこれはあります。

特に暖房は効きにくいです。
1階で暖房しても、温かい空気は吹抜けを通って上に行くためです。

対策その1:シーリングファン設置⇒没

吹抜けの天井にシーリングファンを付けて、吹抜けの温かい空気を下まで送るように、と考えたのですが、、、

吹抜けが比較的小さいため、ファンと周囲壁との間隔が近すぎるとのこと。。。

かつ、仮に設置できたとしても、

  • 掃除できない
  • 故障時の処置ができない
  • 脱落の危険(可能性として)

を考慮し、没にしました。

ちなみに、検討したシーリングファンはこれでした↓↓

パナソニック 換気扇 F-MG111-W シーリングファン シーリングファン (天井扇) シンプルタイプ 羽根径:110cm

少し詳しめに書いた記事はコチラ↓↓
【入居後の使用感】やっぱり吹抜けに_シーリングファンを付けたかった

対策その2:サーキュレータ設置

サーキュレータをコンセント近くに置けば良いかなと。
シーリングファンの代替案です。

我が家ではコチラを購入しました↓↓

風量を4段階調節できてとても便利です。
1階の空気を循環させたい時は、主にダイニングに設置しています。
ただし、

首振り機能はありません

難点としては、掃除が面倒なこと。。。
羽根にホコリが付着していくので、定期的に掃除が必要ですが、ドライバーで分解しないと羽根まで辿りつけないのです。

対策その3:床暖房

床暖房については別の機会に紹介しますが、1階の寒さ対策の1つです。
室温自体は多少低くても、足の裏が温かいと体感的に全然違います。

対策その4:エアコン選定

これは難しかったですが、私はへーベルハウス(正確には旭化成ホームズさん)の技術の方に質問しまくって、自分でも計算してエアコンの選定を行いました。

へーベルハウスでは、ARIOS(アリオス)というシミュレーションツールで、最適なエアコンを選定してくれます。
割と小さめの機種選定になる傾向がある印象です。

自分では、Auto ACJというツールを使いました。
細かく色んな条件を加味して計算できるので、有効かと思います(^^)

いずれにしても、

真夏、家に入ってくる熱量<冷房能力 (kW)
真冬、外に逃げる熱量<暖房能力 (kW)

でないと、適切な温度にすることはできません。

これらの対策を行い、真冬でも暖房が全然効かない!
とかいうことは起きていません(^^)

ただ、吹抜けがなければ、このような対策は不要だし、余計に電力を消費することもありません。
そういう意味で、吹抜けなしも全然アリと思います!

デメリットその2:音が筒抜け

2階にいてて、1階のテレビの音が難なく聞こえます。
これはもう承知の上でした。
2階の部屋で気になるようになったら、別途対策を考えようと思っています。

逆に、1階と2階で声掛けによる伝達は簡単なので、ある意味メリットかも。
「○○とってきてー」というお願いが簡単にできます。

デメリットその3:においが筒抜け

正直、これはあまりデメリットとは思っていません。。。
妻Pomkoも私も不平不満を言ったことはないです。
子供が大きくなったら、何か言うかもしれませんが。。。

デメリットその4:掃除が面倒

階段掃除は、吹抜けの有無に係わらないので良いのですが、
窓はもう掃除不可能です。

良いか悪いかは置いといて、

もう掃除は諦めてます。

霞ガラスなので汚れは目立ちにくいのです。
見た目上、どうしても気になるようになったら対策しますm(_ _)m

展示場のモデルハウスで打合せした時、営業さんが、

モデルハウスの吹抜けの窓、掃除してないですよ、気にならないでしょ


と言っていました。
鵜呑みにしていいか微妙ですが汗

デメリットその4:2階の広さ減少

当然ですが、吹抜けにした分、2階は狭くなります。
ただ、我が家の場合は、

吹抜けにして、容積率ギリギリだったので、むしろ吹抜けは必要でした。

一般的にはデメリットなのでしょうね。

照明

これはへーベルハウスのインテリアコーディネータさんがオススメしてくれた照明です。

吹抜けのアクセントになっていておしゃれです。
向きを360°回転させることも可能。
気分で照らす方向を変えてます(たまに)。

夜中、1階の照明全てOFF、この照明だけ点けておくと、1階が適度な明るさになります。
深夜に何かの用事で降りてきても、真っ暗ではないが眩しくもなくてGOODです(^^)

階段

1階リビング・ダイニング間から2階へ伸びる階段。

上り始めは下図のようになっています。

箱型階段

我が家の階段は上図を見ての通り、箱型階段です。
踏板の下が空いているオープン階段も検討しましたが、採用しませんでした。
以下、設計時に検討した比較表です(※両者の相対比較)。

箱型階段オープン階段
開放感×なし○あり
構造強度○強い×弱い
防火性○高い×低い
安全性○高い×低い(特に子供は危険)
スイッチ等配置自由度○高い×低い
階段下収納○設置可能×設置不可(周囲から見える)
コスト○低い×高い

開放感

これは明らかにオープン階段に軍配が上がりますよね。
吹抜けとの相性は抜群と考えます。
ただし、個人的にメリットはこれだけな気がします。。。

構造強度

見た目でもわかる通り、踏板の下に何もないオープン階段は構造強度が落ちます。
毎日の昇降で階段が疲労破壊、とまではいかないと思いますが、、、

階段自体も柱と同じように家の構造を支えていると考えると、
箱型階段の方がしっかりしていますよね。

防火性

上図を見ると木製の階段に見えますが、内側は金属でできています。
下図は建築途中の階段です。

踏板の下が空いているより、鉄板があった方が防火性能は高いです。

万が一1階で火事が起きて、階段の下から火が上がってきても、2階まで延焼するスピードを多少なり抑えることができます。

安全性

踏板の下が空いているため、特に子供はその隙間に体の一部が入ると危ないです。

スイッチ等配置自由度

オープン階段の場合は、おそらく手摺も壁ではなくオープンタイプになるはず。。。
すると、こういうスイッチ類を設置する場所がなくなってしまいます。

これは1階の階段一段目です。
ここに照明のスイッチがあり、リビング・ダイニング・吹抜け・階段フットライトの照明をON/OFFできます。

下方にあるのがフットライト。

【LBJ70072】パナソニック フットライト 電球色 明るさセンサ付 壁埋込型 【panasonic】

明るさで反応します。

また、コンセントも付いていて、階段を掃除機で掃除する際に電源がとれるので便利です。

階段を上りきったところにも同様に設置しています。

階段の始めと終わりに付いているので、夜でも安全に昇降できます。

階段下収納

オープン階段では下が空いているので、階段下に収納が設置できません。
だからこそ開放感があるのだと思いますが。。。

我が家の階段下収納はコチラ↓↓

この白い壁の向こうが階段になっています。

扉を開けると、、、

うーん、パンパンですね。また整理しときます汗

  • 幅:810 mm
  • 高さ(手前側):1860 mm
  • 高さ(奥側):650 mm
  • 奥行:1220 mm

階段の傾斜に合わせて台形になっているわけですね。

収納内の天井には照明が付いています。
ないと真っ暗になるので、収納用の照明は忘れずに!

中に置いた収納BOXは現状、これを使っています。

幅にバリエーションがあり、重ねて置けるので、階段の傾斜に合わせて置いています。
わかっていたことですが、奥の方はアクセスしにくい!

コスト

オープン階段はどうしても高くなります。
我が家の場合、+100万円と聞いてすぐやめました。

箱型は標準だが、オープンは特殊仕様らしく、どうしてもコスト高になるそうです。

階段の幅・勾配

寸法等は次のようになっています。

  • 段数:14段
  • 幅:810 mm
  • 踏み面:208 mm
  • 蹴上げ(一段の高さ):208 mm

幅は通路としては十分。
これ以上大きくすると、ダイニングが狭くなってしまいます。

かつ、800 mm程度だと、万が一踏み外した時に両手を壁に当てて踏ん張ることができます。

踏み面・蹴上げともに208 mmで勾配は45°。
大人なら難なく昇降可能です。
靴のサイズ27 cmの私の足を置くとかかとがはみ出ます。

上る時、かかとが階段のふちにちょっとだけ当たります。
妻Pomkoは全く気にならないようです(靴のサイズ22.5 cm)。

まとめ

吹抜け採用の理由

メリットデメリット
開放感があり広く見える冷暖房効率低下
サーキュレータ、床暖房、エアコンでカバー
家族が顔を合わせる機会が増える音が筒抜け
1階-2階間でコミュニケーション容易と解釈
採光性GOODにおいが筒抜け
現状気にならない
掃除が面倒
窓掃除は諦めた
2階の広さ減少
吹抜けありで容積率ぎりぎり

階段

主にコスト理由で箱型階段を採用。

箱型階段オープン階段
開放感×なし○あり
構造強度○強い×弱い
防火性○高い×低い
安全性○高い×低い(特に子供は危険)
スイッチ等配置自由度○高い×低い
階段下収納○設置可能×設置不可(周囲から見える)
コスト○低い×高い

階段の幅810 mm・勾配45°で問題なし!

吹抜けは開放感があり見た目はよいですが、設計段階からデメリットを理解して対策するか諦めるかしておかないと、文字通り後悔します。

今回はこれで以上です。
最後までご覧頂きありがとうございました(^^)

吹抜け関連記事はコチラ

NO IMAGE